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  4. 作品の概要:第四 内本町道具屋の段(あらすじ)

作品の概要

  • あらすじ
  • 鑑賞のポイント
  • 詞章・語釈

第四 内本町道具屋(うちほんまちどうぐや)の段

名を「清七(せいしち)」と変え道具屋に奉公する玉島磯之丞(たましまいそのじょう)に仕掛けられた罠。仲買人・弥市(やいち)を殺し、恋仲となった店の娘と逃避行へ。

第四:内本町道具屋の段

大坂に居を移した団七(だんしち)は、心機一転、名も団七九郎兵衛(くろべえ)と改め、魚売りで暮らしを立てています。玉島磯之丞は清七と名乗り、団七の口利きで道具屋孫右衛門(どうぐやまごえもん)の手代となっています。釣船三婦(つりふねさぶ)が琴浦(ことうら)を預かっているのを幸い、清七は主人の娘・お中(おなか)と恋仲になっています。

ある日、田舎侍が道具屋を訪れ、昨日見た香炉を、50両で買い取りたいと持ちかけます。香炉は仲買人・弥市が持ち込んだ品でした。商売に馴れない清七は、番頭(ばんとう)の伝八(でんぱち)から店の金を借りて、弥市から香炉を買い取り、侍に売ろうとします。ところが侍は、買うと言った覚えはないとはぐらかし、伝八は店の金の返金を迫ります。実は、田舎侍・弥市・伝八の3人はぐるになって、清七を陥(おとしい)れたのでした。

田舎侍の正体は、団七の女房・お梶(おかじ)の父親で、日頃から心よからぬ三河屋義平次(みかわやぎへいじ)でした。店の主人・孫右衛門は、金の返済ができるまで、清七を身元引受人の団七に預けることにします。団七は、義平次の絡んだ悪事と気づきながらも、舅(しゅうと)であるため、怒りを胸に収め、清七を連れ帰ります。

夜が更ける頃、清七は、伝八への恨みをはらそうと道具屋に忍び込みました。清七を慕い家の戸口に出てきたお中を見つけた番頭の伝八が、お中への恋を打ち明け、むりやり駆け落ちしようとお中を番小屋に閉じ込めてしまいます。そこへ弥市が、昼の儲けを伝八に届けにやってきました。隠れていた清七は弥市を殺害します。そうとは知らず、闇の中で伝八は、清七を弥市と間違えて分け前の金を渡します。清七は金を持ったまま、お中を連れてその場を逃れていきました。

手代(てだい)
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商家で番頭(ばんとう)と丁稚(でっち)の間に位置する使用人。奉公して10年くらいで手代となる。劇中の清七は破格の扱い。


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