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作品の概要

  • あらすじ

 第二 兵太夫邸(ひょうだゆうやしき)の段

玉島兵太夫(たましまひょうだゆう)は放蕩(ほうとう)で家名を汚す息子・磯之丞(いそのじょう)を勘当。息子の行く末はお梶(おかじ)と団七(だんしち)に託されました。

浜田家の殿様の帰国に際し、家老・介松主計(すけまつかずえ)から在勤の者たちに拝領物が配られます。玉島磯之丞(たましまいそのじょう)には、傾城(けいせい:遊女)の絵姿の一軸が渡されました。それにはもちろん、色事にうつつを抜かす磯之丞に対する主計の戒めが込められていました。息子の放蕩を公の場でたしなめられた恥辱により、ついに父・兵太夫は、磯之丞を勘当します。

お梶が、息子・市松(いちまつ)を連れて兵太夫邸を訪れます。お梶の夫・団七は、大鳥佐賀右衛門(おおとりさがえもん)の中間(ちゅうげん:武家の使用人)と喧嘩(けんか)をした末に、牢に入れられています。団七の入牢後、大坂長町に住む父・三河屋義平次(みかわやぎへいじ)のもとに、子とともに身を寄せていたお梶は、兵太夫に窮状を訴え、団七を釈放してくれるよう願い出たのです。団七の喧嘩相手がその後死んだので、団七は死罪になる可能性もありましたが、兵太夫の尽力で、団七は晴れて許されることになりました。兵太夫は団七に、大坂で磯之丞に会うことがあっても情けをかけてくれるな、と言いますが、言葉の裏では、勘当した息子の身を案じ、それとなく団七に気を配ってくれるよう頼んでいるのでした。

注)現在「兵太夫邸の段」は、ほとんど上演されていません。


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