歌舞伎編「黙阿弥」

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作品の特色

今も繰り返し上演され、現代の観客の心をとらえて離さない黙阿弥の舞台。目にも耳にも心地よい華やかな作品群には、いくつかの特色が見られます。
白浪作者
白浪作者
黙阿弥が書き、4代目市川小團次が演じた作品には、『鼠小僧』のような義賊、『小猿七之助』のような無頼の悪党たちの活躍が描かれ、幕末の世相を反映するそれらの作品は白浪物と呼ばれます。小團次は「泥棒役者」、黙阿弥は「白浪作者」の異名をとり、ふたりの提携作品の上演は当時の観客たちから絶大な人気を得ました。
白浪ブームと諸相
悪と因果
生世話と庶民性
新時代への対応
新時代への対応
明治維新で訪れた時代の大きな変化は、劇界にも影響を及ぼします。演劇改良の波は黙阿弥に押し寄せ、史実に則した時代物である活歴物や近代人の姿を描く世話物である散切物、高尚志向を叶える能取物・松羽目物を次々と書きます。「三親切」のモットーを貫き、しなやかに新時代に応じた作劇を展開させたのです。
散切物
活歴物
能取物/松羽目物
高い音楽性と美術性
高い音楽性と美術性
黙阿弥作品の魅力はどこにあるでしょう。七五調セリフの心地よさを挙げる人も、劇中や舞踊劇に用いる音楽性の豊かさを言う人もいます。そして、まるで錦絵が動くような華やかさと艶やかさを好む意見もあります。実は、作品を支え彩った、そのような音楽性と美術性が黙阿弥作品の美学ともいえるのです。
七五調の流暢なセリフ
音楽の積極的な活用
動く錦絵

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