歌舞伎編「黙阿弥」

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作品の紹介

代表作品

高時(たかとき)

概要
あらすじ
鑑賞のポイント
コラム
北條家の飼い犬にかみつかれる渚
「北條家門前の場」
雲龍が殺されたと聞き激怒する高時
「北條家奥殿の場」
闇の中、高時の前に天狗が現れる
「北條家奥殿の場」
大勢の天狗に翻弄される高時
「北條家奥殿の場」
北條家門前(ほうじょうけもんぜん)の場

 鎌倉時代末期、幕府の権力をほしいままにして田楽(でんがく:日本の伝統芸能)や闘犬にと傲慢の限りを尽くす執権・北條高時(ほうじょうたかとき)の屋敷の門前に通りかかったのは、浪人・安達三郎(あだちさぶろう)の老母・渚(なぎさ)と孫の泰松(やすまつ)です。泰松は、門前にいる北條家の飼い犬・雲龍(うんりゅう)を見て喜びますが、犬同士のけんかの拍子に雲龍が渚にかみつきます。泰松が雲龍をこらしめようとして人々に止められるところへ三郎が登場、雲龍を打ち殺してしまいます。三郎は人間よりも犬を大事にする高時の暴政に怒りますが、北條家の家来たちは三郎と渚、泰松を捕らえ、取り調べのため邸内に連れて行くのでした。

同:奥殿(ほうじょうけおくでん)の場

 高時が酒宴を楽しむところへ、雲龍が殺されたという報告が入り、激怒した高時は犯人を死罪にするよう命じます。これを止める大仏陸奥守(おさらぎむつのかみ)の言葉に納得したかに見えた高時ですが、やはり死罪を命じ、大仏には次回からは諫(いさ)め通り死罪は慎む、とうそぶきます。主君の残忍さを嘆く大仏に怒った高時は、彼をも死刑にしようとしますが、先祖北条義時の命日である今日、人の命を奪うことはあってはならないという秋田城之介(あきたじょうのすけ)の言葉で思いとどまり、三郎の罪も許されます。
 高時が衣笠に命じて舞を楽しんでいると、急に夜風で灯火が消え、大勢の天狗(てんぐ)が現れ、激しい舞を舞いながら高時を翻弄します。高時が苦しむところへ人々が明かりを持って駆けつけると、天狗の姿は消え、辺りには怪しい足跡が残っていました。高時は天狗に欺かれたことを悔しがり、虚空(こくう)を睨み付けるのでした。

注釈:ここでは、国立劇場第67回の歌舞伎公演をもとに紹介しています。
台本は、『黙阿弥全集』第16巻に収録されています。

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