歌舞伎編「黙阿弥」

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黙阿弥とその時代

歌舞伎をめぐる動き

地図で見る Flashアニメーション 江戸三座の動き/黙阿弥の住居

4代目市川小團次の人気

幕末の人気者

 幕末の江戸劇壇で第一人者となった役者が、4代目市川小團次です。彼は名門の出身ではなく、背も低く、風貌も立派でなく、声も良くありませんでした。しかし上方(かみがた)での厳しい修業によって早替り(はやがわり)や宙乗り(ちゅうのり)、所作事(しょさごと:歌舞伎舞踊)などの技術を身につけ、幅広い役をこなすこともできる役者として江戸へ戻ってきました。中でも観客を泣かせる演技を得意とし、困難にあえぐ人物を写実的に演じる点では並ぶ者はいませんでした。

白浪作者(しらなみさくしゃ)と白浪役者(しらなみやくしゃ)
3 代目歌川豊国画
夜這い星に扮した4 代目市川小團次

 黙阿弥は彼のこうした特徴をつかみ、主に下層階級出身の小悪党を主人公にした「白浪物(しらなみもの)」と呼ばれる作品を多く書き下ろしました。主人公の多くは、自分の犯した悪事を反省し苦悩する人格と、当時の観客と変わりのない境遇に生きる、現実味あふれる存在として描かれます。小團次もまたこうした役柄を演じきって人気をとり、座頭(ざがしら:一座の俳優のまとめ役)の地位にまで登りつめました。この時期、人々は黙阿弥を「白浪[泥棒]作者」、小團次を「白浪役者」と呼んで讃えたのです。

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