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南北劇の特色 ケレンの活用

ケレンとは?
歌舞伎の演出用語で、漢字では「外連」と書きます。 大掛かりな舞台装置の仕掛けから、小道具を駆使した奇抜な演出を「けれん」と言います。

屋体崩し

『音菊天竺徳兵衛』
国立劇場大劇場第215回歌舞伎公演
平成11(1999)年10月

「京都、吉岡宗観邸裏手水門の場」
天竺徳兵衛(実は、木曽官一子大日丸):[7]尾上菊五郎
梅津掃部元春:[6]澤村田之助
山名時五郎氏連:[9]市川團蔵

大道具として舞台に建てた屋体を崩してみせることです。南北の『天竺徳兵衛韓噺(てんじくとくべえいこくばなし)』の宗観邸(そうかんやしき)の場面では、屋根に大蝦蟇が乗りますが、屋根の下に仕組まれた柱が割れることで、屋根全体が崩れていきます。かつては「へぎ」と呼ばれる薄い板を貼付けて「バリバリ」と崩れていく音も演出したそうです。

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