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瞬く間に衣裳や鬘(かつら)を変えて、役を替えることです。文化年間(1804年~1818年)に大流行しましたが、その先駆けとなったのが南北の『天竺徳兵衛韓噺(てんじくとくべえいこくばなし)』です。初代尾上松助(おのえまつすけ)演じる徳兵衛(とくべえ)は、座頭(ざとう)に扮して館に潜入しますが、本性を見破られて本水の張られた池に飛び込みます。直後に、びしょ濡れのはずの徳兵衛が裃(かみしも)を着て悠々と現れるのです。これは「水中の早替り」と呼ばれ、夏芝居の名物となりました。
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