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南北劇の特色

それまでにない分野やテーマの歌舞伎に挑戦し、演出や仕掛けのプランにおいても新機軸を打ち出した鶴屋南北。特異な性格を備えた魅力的なキャラクターを造形し、新たな役どころとして確立しました。

ケレンの活用

南北劇には欠かせない効果的な演出を担うケレンをわかりやすく図解説付きで紹介します
早替り 舞台映像付き
宙乗り
提灯抜け アニメーション
戸板返し
仏壇返し アニメーション
屋台崩し 舞台映像付き

新たな役どころの確立

南北は、同時代の江戸を生きる市井(しせい)の人々を深く観察し、その人間像を新たな歌舞伎の役柄としてリアルに表現していきました
色悪(いろあく):悪事を働く冷血で美しい二枚目
悪婆(あくば):悪事もいとわない美しい年増女
冷酷非道な殺人を行うリアルな悪党
激しい愛情の裏返しである復讐の怨念

新ジャンルの形成

江戸の歌舞伎は「時代物」「世話物」の2つで構成されてきましたが、南北は新たに「怪談物」「生世話物(きぜわもの)」というジャンルを確立しました
怪談物:超現実のスリリングな怖ろしさ
生世話物:化政時代の世情を映し出したリアリズム
「書替え」と「綯い交ぜ(ないまぜ)」から生まれる新しさ
南北の生世話のセリフ

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