『隅田川』えとせとら

  1. 『隅田川』
  2. 『隅田川』えとせとら
  3. 『伊勢物語』を題材にした能
  4. 『小塩』

『小塩(おしお)』 作者:金春禅竹 題材:『伊勢物語』76段など

能(喜多流)『小塩』

能(喜多流)『小塩』
平成20年2月15日 国立能楽堂
〔シテ〕友枝昭世

京都の西にある大原山に男たちが桜見物に出かけると、桜の枝をかざし、華やいだ風情の老翁があらわれます。男が話しかけると、老人は古歌を口ずさみつつ昔を懐かしみますが、花に興じているうち夕霞の中に姿を消します。その夜、人々が花の陰に仮寝すると、夢に在原業平が花見車に乗って、在りし日の麗しい姿を現します。業平は『伊勢物語』の歌を引きながら、女たちとの恋愛模様を回想しつつ優美に舞を舞い、やがて花吹雪の中へと消えていきます。


この能では、『杜若』や『雲林院』と同様、業平と二条后との恋物語が語られますが、主眼はむしろ、咲きほこる桜花の爛漫たる風情を出すことに置かれています。全編に『伊勢物語』の歌がちりばめられ、豊かな香気をたたえています。

  • 『雲林院』
  • 『杜若』
  • 『井筒』
  • 『小塩』

能(喜多流)『小塩』 平成20年2月15日 国立能楽堂 〔シテ〕友枝昭世

能(喜多流)『小塩』 平成20年2月15日 国立能楽堂 〔シテ〕友枝昭世

閉じる


ページの先頭に戻る