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主要作品紹介【しんじゅうてんのあみじま】

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『心中天網島』「天満紙屋内の段」

概要

「“女同士の義理”を描く世話物の名作」
【初演年】
享保5年(1720年)12月6日
【初演座】
竹本座
【ジャンル】
世話物
【構成】
三巻
【作品の概要】
本作は、享保5年(1720年)10月14日、大坂・網島(あみじま)の大長寺(だいちょうじ)で起こった心中事件を元にして書かれたものと言われています。
【作品の現在】
本作には、多くの改作物があります。中でも、安永7年(1778年)、近松半二(ちかまつはんじ)らの合作『心中紙屋治兵衛(しんじゅうかみやじへえ)』が有名です。この『心中紙屋治兵衛』と、さらにそれを増補・改作した『天網島時雨炬燵(てんのあみじましぐれのこたつ)』の2作品は、一時期原作の『心中天の網島』よりも頻繁に上演されていました。現在の文楽では、原作の『心中天の網島』が人気作として上演されると共に、『天網島時雨炬燵』も、度々演じられています。
『天網島時雨炬燵』では、治兵衛が舅の五左衛門(ござえもん)に大金を貸し、その事実を世間に隠そうと、遊郭で金を浪費すると見せかけるうち、小春(こはる)に馴染むという設定になっています。そのため、五左衛門は治兵衛への義理から、娘のおさんを離縁させて尼とし、小春の身請け金まで用意して、2人を夫婦にしようとします。ところが、治兵衛はふとした運命のいたずらから恋敵の太兵衛を殺してしまいます。そして2人は結局、心中の道を選ぶのです。2人の心中までの経緯が複雑化した改作は、原作とはテーマが異なるものになっています。

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