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主要作品紹介 【めいどのひきゃく】

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懐の300両の封印を切ろうとする忠兵衛
「封印切の段」

あらすじ

上の巻】 【中の巻】 【下の巻

 亀屋(かめや)の養子・忠兵衛(ちゅうべえ)が、新町(しんまち)の遊女・梅川(うめがわ)との恋から、ついに大金を横領してしまういきさつが描かれた作品です。

【上の巻】

 大坂・淡路町(あわじまち)の亀屋は、江戸と大坂の間を往復し、手紙や荷物、金銭などを運ぶ飛脚屋(ひきゃくや)です。忠兵衛は、恋人の梅川が他の客に身請け(高額な代金を払って遊女をやめさせ、身柄を引き受けること)されそうになったため、何とか自分の方へ身請けしようと、金策に悩んでいます。

 実は忠兵衛は、友人・丹波屋八右衛門(たんばやはちえもん)宛てに亀屋へ届いた金50両(約500万円)を、梅川の身請けの手付金として使い込んでいました。事情を話して許しを請う忠兵衛に、八右衛門はしばらく待ってやろうと約束します。

 その後忠兵衛は、武家屋敷へ届ける急ぎの金300両(約3000万円)を懐(ふところ)に持ったまま、つい梅川のいる新町へと向かってしまいます。
〈淡路町の段〉
【中の巻】

 梅川のいる新町越後屋(えちごや)に、八右衛門が訪れます。続いて忠兵衛もやってきました。八右衛門は、2人が聞くとも知らず、忠兵衛が金に困っていることから、梅川と別れさせるよう人々に頼みます。忠兵衛は座敷へ駆け入り、懐の300両の封印を切って八右衛門に50両を投げ返します。梅川は忠兵衛を諌(いさ)めますが、忠兵衛は、これは養子に来た時の持参金と偽り、残りの金で梅川を身請けしてしまうのでした。

 一旦は身請けを喜んだ梅川ですが、忠兵衛から事実を聞いて嘆き悲しみます。しかし、生きられるだけは共に生きようと、2人で越後屋を出ます。
〈封印切の段〉
【下の巻】

 2人は、忠兵衛の実父・孫右衛門(まごえもん)の住む大和国(やまとのくに・現在の奈良県)・新口村(にのくちむら)へと逃げていきます。

 新口村に着いた2人が、忠兵衛の幼なじみの家を訪ねると、そこへ孫右衛門が通りかかります。梅川は、下駄の鼻緒が切れて転んだ孫右衛門をあれこれ介抱しました。見慣れない梅川に、忠兵衛の連れであろうと気付いた孫右衛門は、それとなく親の気持ちを伝え、この場を早く逃れるよう勧めます。2人は裏道から逃げますが、ついに捕えられるのでした。
〈道行相合かご・新口村の段〉

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