主要作品紹介

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主要作品紹介【そねざきしんじゅう】

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おはつ・徳兵衛の道行場面

コラム

みちゆき文の紹介
  •  「道行」とは、出発地から、目的地に到着するまでの道程を、文学的に綴(つづ)った文章です。日本の文学や演劇によく用いられる表現形式で、中でも『曽根崎心中』の道行は、名文として知られています。
  •  以下は、『曽根崎心中』道行の冒頭です。
  •  此世の名残、夜も名残。死にに行く身を例うれば、あだしが原の道の霜。一足ずつに消えてゆく、夢の夢こそ哀れなれ。あれ数うれば暁の、七つの時が六つ鳴りて、残るひとつが今生の、鐘のひびきの聞き納め。寂滅為楽(じゃくめついらく)と響くなり。(以下略)
  •  近松は、「此『世』の名残、『夜』も名残」と、「よ」という音で韻を踏み、「霜」から連想される縁語「消」を続けて用いるなど、言葉遊びのような工夫をこらしながらも、情緒豊かな文章を作り上げました。
  •  さらに近松は、この道行文の中で、短い文章のそれぞれに、深い意味を込めていました。浄瑠璃の解説書『難波土産』(なにわみやげ)は、「夢の夢こそ哀れなれ」という文について、「浮世(現実社会)も夢のようなものであるのに、今また自分が死んでゆく儚(はかな)さは、まるで夢の中にいて、さらに夢を見ているような心地である」と解説しています。
  •  『曽根崎心中』が人気を得て以降、道行は心中物と強く結び付き、数々の名場面が生まれることとなりました。

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