TOP > 舞台芸術教材で学ぶ > 能楽 > 狂言・能楽の歴史
江戸時代の能は幕府の儀式に用いる「式楽」でした。江戸城本丸[将軍の住まい]と西丸[世継ぎの住まい]には幕府公式の催しに用いられる「表舞台」があり、将軍の代替わり・婚礼・出産といったお祝い事、先祖の忌日や家康を祀った日光東照宮参詣などの諸行事、貴賓の接待など公式の宴席には必ず能楽が開催されていました。つまり、幕府の重要な行事のほとんどに能楽が関わっていたのです。また室町期から正月におこなわれていた「謡初(うたいぞめ)」のように、能楽自体が幕府の欠かせない行事となっている場合もあります。江戸時代の能楽は様々な幕府式典を彩る華だったといえるでしょう。
『江戸城御謡初図』
『弓矢之立合図』
『江戸城本丸能舞台図』
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