能楽[能・狂言]の歴史

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時代タイムライン

コラム「狂言の歴史(2)」

秀吉は大和四座を保護した際、同時に狂言役者も支配下に入れました。秀吉や徳川家康(とくがわいえやす)などが狂言を演じたという記録も残っています。狂言は、武士たちにも人気があったようです。プロの狂言役者としては、金春(こんぱる)座所属であった大蔵(おおくら)家の役者などが活発に活動していました。この時代の狂言は、他の座と共演するなど、比較的自由な活動をしていたようです。ただし、この時代の狂言は上演台本がまったく残っていないため、具体的な芸の姿はよくわかりません。唯一、簡単なあらすじのみを記した『天正狂言本(てんしょうきょうげんぼん)』という資料が、安土桃山時代の狂言の姿を書きとどめています。

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『天正狂言本』

『天正狂言本』

『文禄二年禁中能番組』

『文禄二年禁中能番組』

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