能楽[能・狂言]の歴史

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時代タイムライン

コラム「狂言の歴史(1)」

狂言の源も、能と同じく平安・鎌倉期の猿楽(さるがく)に求めることができます。狂言は、猿楽の滑稽芸としての面を受け継いだセリフ主体の笑劇で、南北朝期には独立した芸能として存在したことが確認できます。世阿弥(ぜあみ)の『習道書(しゅどうしょ)』には、狂言役者が狂言や能の中の1役を演じる時の心得が書かれており、狂言役者も猿楽座のメンバーとして、狂言を演じるほか間(あい)狂言もつとめたことがうかがえます。また、世阿弥時代には、数番の能の間をつなぐ余興として狂言が演じられることが多くなっていったようです。しかし、当時の狂言は即興性が強く、内容も流動的で、16世紀中頃になるまでは曲名さえも固定していませんでした。

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『新猿楽記』

『新猿楽記』

世阿弥自筆能本『江口能』

世阿弥自筆能本『江口能』

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