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登場人物
太郎冠者(たろうかじゃ)狂言の登場人物の中で最も代表的なキャラクターが太郎冠者(たろうかじゃ)です。「冠者」とは使用人の事、太郎とは、一番目、すなわち筆頭の召使いという意味です。気が良くてお調子者、主人思いの人物として描かれることが多く、愛すべき人柄です。主人に付き従い、様々な曲に登場します。装束(しょうぞく)は当時の庶民の代表的な服装を示すもので、狂言袴(きょうげんばかま)を短めに着付け、活動的な仕事をしていることを表します。上着には肩衣(かたぎぬ)を付けます。その背中には、蕪(かぶ)やとんぼ、兎などが大胆にデザインされており、狂言らしい楽しさがあります。代表曲:『末広・末広かり(すえひろがり)』、『清水(しみず)』、『附子(ぶす)』 『素袍落』のシテ[太郎冠者]/山本則俊 [撮影:神田佳明] |