TOP > 舞台芸術教材で学ぶ > 能楽 > 狂言・能楽の歴史
狂言では、喜怒哀楽といった人間の感情を、写実的に、そして少し大げさに誇張して表現します。例えば、笑う演技では、肩を張って、大きく口を開け、お腹の底から大きな笑い声を出します。一方、泣く演技では、手を顔に寄せ、腰をかがめ、「エーン」もしくは「エヘ、エヘエヘエヘ」と言いながら泣いてみせます。写実的ではありますが、いずれの演技もリアルさを追求するのではなく、一定の「型(かた)」があります。これらの「型」もまた、長い狂言の歴史の中でつちかわれてきた芸なのです。
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