TOP > 舞台芸術教材で学ぶ > 能楽 > 狂言・能楽の歴史
間狂言の中には、複数のアイが登場して、小さな芝居のような形で演じられるものもあります。いわば、小さな狂言が能に差し挟まれたような形で、これを「劇間(げきあい)」と呼ぶことがあります。猿の聟入りを描く『猿聟(さるむこ)』[能『嵐山』]や、養老の水を飲み若返った老人の話『薬水(やくすい)』[能『養老』]などがそれで、能の内容に響き合うような、そして大らかでユーモラスな狂言らしい内容となっています。その場面だけ単独に取り出して、本狂言として演じられることもあります。
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