狂言の演目と鑑賞

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京都の嵐山(あらしやま)に住む舅(しゅうと)猿が、太郎冠者猿を「キャッキャッ」と呼び出し、仕事を言いつけます。今日は大和の国[現在の奈良県]の吉野山に住む聟(むこ)猿が、聟入り[結婚後初めて舅の家を訪れる儀式]のために来るのでその準備をしろというのです。間もなく聟猿が妻の姫猿やお供の猿を引き連れて登場し、舅猿と対面します。やがて盃事(さかずきごと)となり、供猿たちにも盃がまわって、にぎやかに酒宴が繰り広げられます。宴たけなわとなって、聟は勧められて舞を舞います。最後は、舅と聟が揃って「俵を重ねて面々に、楽しうなるこそめでたけれ」と舞い納めます。

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役者は全員、猿の面をつけ、身体を掻くなど猿のしぐさを表現します。一部のセリフと謡などは人間の言葉ですが、挨拶や褒め言葉などの決まり文句は「キャーキャー」という猿語で演じられます。人間の登場する狂言のせりふの、決まったイントネーションで発音されるので、「キャーキャー」と言っていてもその意味内容は分かります。またまじめな調子で言うほど、何とも言えないおかしさがこみあげてきます。本来この狂言は、金春禅鳳(こんぱるぜんぽう)作の能『嵐山』の替間(かえあい)[特殊演出の間(あい)狂言]です。京都・嵐山の桜は吉野から移されたものと言われ、能にもその由来が言及されています。これを吉野から嵐山への猿の聟入りにアレンジし、蔵王権現(ざおうごんげん)が国土の春を寿ぐ能『嵐山』のめでたさを、間に挿入される『猿聟』がいやが上にも盛り上げる趣向です。

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[舅猿が太郎冠者猿に供猿に盃をまわすよう命じる場面より]
舅猿「太郎冠者、盃をお供の衆へ回せ」
太郎冠者猿「キャアキャアキャア」

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