歌舞伎舞踊の作品と表現

チラシ

「チラシ」

『藤娘』5代目中村時蔵の藤の精
1994年[平成6年]4月 国立劇場 第186回歌舞伎公演

「チラシ」では、元のストーリーへ戻り、その人物らしいまとまりをつけて幕になります。

『藤娘』では「空も霞(かすみ)の夕照(ゆうでり)に名残おしみて帰る雁がね(かりがね)」の部分です。「空も霞(かす)んで夕方になったので、名残惜しいけれど帰ろう」という意味です。「雁がね」は雁のことで、春になると北へ帰る鳥なので、「帰る」という言葉から「雁がね」が連想されます。

映像:『藤娘』

映像は、「雁がね」の後の部分で、藤娘は幕開きに持っていた藤の枝をかつぎ、空を渡っていく雁の群れを眺める様子を見せて幕になります。

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