歌舞伎への誘い 〜鑑賞の手引き〜
歌舞伎の演目
『鷺娘』 さぎむすめ
作品紹介
「長唄(ながうた)」の舞踊で、1人の俳優が何役も踊り分ける「変化舞踊(へんげぶよう)」の一部として初演されましたが、現在では独立した作品として演じられます。
娘姿の鷺の化身が、雪の降り積もる中で、恋にまつわるさまざまな感情を踊るという設定で、「幕切(まくぎれ)」近くは地獄の責め苦を表現した壮絶な場面となります。
明治時代に9代目市川團十郎(いちかわだんじゅうろう)が復活させて以降、たびたび上演されるようになり、現在では女方舞踊の代表作の1つとなりました。
 
冒頭の白無垢に綿帽子姿の鷺の化身 9代目市川團十郎の鷺娘 1892年[明治25年]3月 歌舞伎座
 
 
 
特徴的な表現
鷺の表現
鷺の化身、という設定はさまざまな形で表現されます。
冒頭は雪景色の中、錦絵のように鷺を連想させる白無垢(しろむく)に綿帽子(わたぼうし)の娘姿で登場します。ここでは片足で立ち、反対の足を後ろに曲げる「鳥足(とりあし)」というしぐさや、袖を羽のようにはためかせる振りで鷺を表現します。
後半は白地に鷺の羽根を縫い取った振袖姿で、地獄の責め苦を表現します。
「幕切」は、元来「二段」を使用した古風な演出でしたが、最近ではバレエの『瀕死の白鳥』の影響を受け、次第に弱りながら息絶えていく演出で上演されることが多くなっています。
 
 
 
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