歌舞伎への誘い 〜鑑賞の手引き〜
歌舞伎の表現
鳴物 なりもの
歌舞伎では、三味線以外の楽器全般やその演奏を「鳴物」とよんでいます。舞台上で「長唄」の「唄方(うたかた)」と「三味線方(しゃみせんかた)」とともに演奏する場合は、とくに「出囃子(でばやし)」とよばれます。「黒御簾(くろみす)」で演奏される場合は、「下座音楽(げざおんがく)」に含まれます。なおどちらの場合も演奏者は、「囃子方(はやしかた)」とよばれます。
「出囃子」では、「四拍子(しびょうし)」と総称される太鼓(たいこ)・小鼓(こつづみ)・大鼓(おおつづみ、おおかわ)・笛[能管(のうかん)または篠笛(しのぶえ)]を中心とした楽器が、「長唄」の「唄方」と「三味線方」とともに並んで演奏されます。
 
長唄の下に居並ぶ鳴物[囃子] 9代目松本幸四郎の弁慶 7代目市川染五郎の富樫 『勧進帳』 2004年[平成16年]12月