歌舞伎への誘い 〜鑑賞の手引き〜
歌舞伎の表現
清元節 きよもとぶし
一般には、略して「清元」とよばれます。「浄瑠璃(じょうるり)」の一派で、「豊後節(ぶんごぶし)」から発生した「富本節(とみもとぶし)」をルーツとしています。初代清元延寿太夫(きよもとえんじゅだゆう)が、富本節から独立して創始しました。
 
歌舞伎舞踊の伴奏や「他所事浄瑠璃(よそごとじょうるり)」として、舞台上で演奏する「出語り(でがたり)」を担当します。「他所事浄瑠璃」とは、近所の家や隣の部屋などから演奏会や稽古の様子が聞こえる、という設定で演奏される浄瑠璃をさします。
「太夫(たゆう)」とよばれる語りの担当と「三味線方(しゃみせんかた)」から構成され、使用される三味線は、「常磐津(ときわず)」と同じく「中棹(ちゅうざお)」です。情緒あふれる詞章を大変高い音域で、技巧的に語るのが特徴です。
舞踊の「出語り」を担当する清元の太夫と三味線方 『義経千本桜』「道行初音旅」 1932年[昭和7年]2月 東京劇場
 
 
 
・ 『道行旅路の花聟(みちゆきたびじのはなむこ)』
  [通称『落人(おちうど)』]
 
・ 『保名(やすな)』
 
> 『色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)』
  [通称『かさね』]
 
> 『天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)』
  [通称「直侍(なおざむらい)」]の『忍逢春雪解(しのびあうはるのゆきどけ)』
 
 
 
> 『花街模様薊色縫(さともようあざみのいろぬい)』
  [通称『十六夜清心(いざよいせいしん)』]の通称「百本杭(ひゃっぽんぐい)」の『梅柳中宵月(うめやなぎなかもよいつき)』