歌舞伎への誘い 〜鑑賞の手引き〜
歌舞伎の表現
宙乗り ちゅうのり
俳優が舞台や客席の上を吊られて移動する演出で、幽霊や妖怪、狐など非現実的な役で行なわれます。江戸時代には縄を使って俳優の体を吊っていましたが、現在ではワイヤーを使用するなど改良され、安全性も考慮して行なわれています。「花道(はなみち)」の付け根辺りから上昇し、3階の客席まで移動するのがオーソドックスな演出です。
 
映像は、『義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)』「河連法眼館の場(かわつらほうげんやかたのば)」の「幕切(まくぎれ)」に行なわれる源九郎狐(げんくろうぎつね)の「宙乗り」です。
この「幕切」の源九郎狐は、神通力(じんつうりき)によって敵を倒した後、両親にゆかりの鼓をもらって喜びながら飛ぶように去って行く、という設定です。この場面を「宙乗り」で行なうことにより、源九郎狐が神通力で飛んでいく様子や、鼓をもらって喜んでいる様子を効果的に表現することができます。
宙乗り 市川右近の源九郎狐 『義経千本桜』「河連法眼館の場」 2005年[平成17年]7月
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