歌舞伎への誘い 〜鑑賞の手引き〜
歌舞伎の舞台
奈落 ならく
「本舞台」や「花道(はなみち)」などの床下部分をさします。現在は、「セリ」や「廻り舞台(まわりぶたい)」を動かすための装置が置かれていますが、これらを人力で動かしていた時代には、地獄を連想させる非常に暗くてじめじめした場所でした。そのため地獄を意味する「奈落」という名称が付けられました。図のように江戸時代の「奈落」では、蝋燭(ろうそく)の明かりに頼って舞台装置を動かす作業を行っていました。
 
蝋燭を使用していた江戸時代の奈落(『戯場訓蒙図彙』) 奈落(地下部分)