歌舞伎への誘い 〜鑑賞の手引き〜
歌舞伎の舞台
スッポン
「花道(はなみち)」の付け根あたりにある、小さな「セリ」のことをさします。幽霊・妖怪・動物の精や妖術使いなどの非現実的な役が登場するときに使用され、それらの役がこつ然と現れたような印象を与える効果があります。俳優のせり上がってくる様子が、スッポンが首を出す様子を連想させるため、この名が付いたともいわれています。
映像は『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』「床下の場(ゆかしたのば)」における仁木弾正(にっきだんじょう)の登場シーンです。弾正は鼠の妖術を使うという設定であるため、「スッポン」から登場します。
 
9代目松本幸四郎の仁木弾正 『伽羅先代萩』「足利家床下の場」1998年[平成10年]11月
動画を見る
< RealPlayer : 1.7MB >
スッポン
 
現在は電動で上下しますが、江戸時代には図のように人力で動かしていました。
 
人力で動かしていた江戸時代のスッポンの様子(『戯場訓蒙図彙』)
 
 
 
> 『義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)』「道行初音旅(みちゆきはつねのたび)」
  佐藤忠信(さとうただのぶ)実は源九郎狐(げんくろうぎつね)の登場場面
 
・  『忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)』
  [通称『将門(まさかど)』]
  傾城如月(けいせいきさらぎ)実は滝夜叉姫(たきやしゃひめ)の登場場面
 
 
RealPlayer 動画をご覧いただくためには、RealPlayerが必要です。お持ちでない方は左のロゴをクリックしてダウンロードしてください。