歌舞伎への誘い 〜鑑賞の手引き〜
歌舞伎の歴史
現在の歌舞伎
昭和の後半には戦後に活躍した世代が、古典歌舞伎を中心に円熟した舞台を展開しました。しかしその一方で、次の世代が前面に立った新たな動きが見られるようになります。
 
1985年[昭和60年]、香川県琴平町(ことひらちょう)に現存する日本最古の芝居小屋[1835年建築]である金丸座(かなまるざ)で、公演が行なわれました。自然光を基本とした照明効果や、舞台を身近に感じられる桝席(ますせき)、人力で動かされる舞台装置など、江戸時代の芝居見物の雰囲気を楽しめるとして観客の好評を博し、以後毎年の公演が恒例となりました。
毎年多くの人でにぎわう金丸座の四国こんぴら歌舞伎大芝居(四国こんぴら歌舞伎事務局提供)
 
また同じ年に行なわれた12代目市川團十郎(いちかわだんじゅうろう)襲名披露興行は、初めて海外でも公演され話題をよびました。
1986年[昭和61年]には、3代目市川猿之助(いちかわえんのすけ)が、歌舞伎の手法を取り入れながら最新の美術・衣裳・音響・照明などを駆使した「スーパー歌舞伎」の『ヤマトタケル』を上演しました。この公演は従来の歌舞伎ファンとは異なる人々にも受け入れられ、これ以降「スーパー歌舞伎」の新作は次々に上演されていきます。
このような流れを受けて平成に入った現在では、現代劇の作家や演出家との連携による新作の上演、歌舞伎専用の劇場以外での公演など従来の枠組みを越えた動きが活発となり、歌舞伎は今まで以上に幅広い客層から親しまれています。
 
 
 
 
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