ユネスコ無形文化遺産 文楽への誘い An introduction to BUNRAKU

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演目 主な演目 時代物

絵本太功記えほんたいこうきmovie

作者:
近松柳(ちかまつやなぎ)ほか
初演:
寛政11年(1799年)

作品のあらまし明智光秀の反乱を一日ごとに描く戦国物語

16世紀後半に、「本能寺の変」で主君・織田信長(おだのぶなが)を倒した明智光秀(あけちみつひで)が自らもまた討たれるまでの史実を、豊臣秀吉(とよとみひでよし)の一代記である「太閤記(たいこうき)」の形を踏まえながら、十三日間の物語として脚色した時代物。日を追って追い詰められる光秀やそれを討とうとする秀吉の姿を描いています。

とくに、光秀の一族が一気に破滅へと向かう十日目の「尼ヶ崎(あまがさき)の段」は、太功記の十段目という意味で「太十(たいじゅう)」とも呼ばれ、よく上演されます。

見どころ「尼ヶ崎の段」息子を失い母や妻から責められる光秀の苦悩

光秀は、敵将を倒すつもりで母を竹槍で刺してしまい、主君を殺した天罰と母や妻から責められながらも、自らの正しさを主張します。しかし、光秀は戦いにも敗れて息子まで失い、ついに悲嘆の大泣きをします。

「大落し(おおおとし)」という節回し(ふしまわし)で、語りも三味線も最高潮に達する緊迫した場面です。

平成23年(2011年)7月23日~8月8日
国立文楽劇場 第123回文楽公演
『絵本太功記』尼ヶ崎の段

舞台映像おもな出演者

[太夫]
豊竹 咲太夫
[三味線]
【6】鶴澤 燕三
[人形役割]
武智十次郎:吉田 勘彌
嫁初菊:吉田 簑二郎
妻操:吉田 和生
武智光秀:吉田 玉女

詞章