ユネスコ無形文化遺産 文楽への誘い An introduction to BUNRAKU

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文楽人形 首の種類

特殊な首(かしら)

一役首いちやくがしら

同じ首に扮装を凝らすことで、さまざまな役柄で使い回すのが一般的ですが、なかには、特定の役柄のために作られた「一役首」という特別な首もあります。

景清かげきよ
景清
上人しょうにん
上人
孫悟空そんごくう
孫悟空

コラム 変化する首

ガブ

ガブ
ガブ

妖怪変化や怨霊の役柄に使われる首。ふだんは美女の顔ですが、目がくるりと回って金色になり、口が耳まで裂けて牙をむき出したり、金色の角を出したりする仕掛けがあります。『薫樹累物語(めいぼくかさねものがたり)』の怨霊・累(かさね)や『増補大江山(ぞうほおおえやま)』の悪鬼などに用いられます。

『日本振袖始』の岩長姫

玉藻前

玉藻前
玉藻前 たまものまえ

『玉藻前曦袂(たまものまえあさひのたもと)』に用いられる首で、美しい娘が狐に早変わりする仕掛けがあります。糸を引くとかつらの台座から狐の面が娘にかぶさり、糸を緩めれば面が引っ込んで娘の顔に戻ります。

景清かげきよ
景清

『嬢景清八嶋日記(むすめかげきよやしまにっき)』で、盲目となって放浪し、島で貧しい暮らしをする武将・景清に用いられます。潮風に長くさらされた肌を表すためにざらざらした縮緬が張られ、ふだんは閉じているまぶたを開くと真っ赤な目が現れる仕掛けがあります。

景清
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上人しょうにん
上人

威厳と品位のある高僧の首で、『良弁杉由来(ろうべんすぎのゆらい)』の良弁などに用いられます。ほかの首と違い、かつらをつけません。

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孫悟空そんごくう
孫悟空

幕末から明治にかけてよく上演された『五天竺(ごてんじく)』という作品に登場する、孫悟空の首です。縮緬が張られた肌に、目は金色で、金色の歯をむき出す仕掛けがあります。仲間である猪八戒(ちょはっかい)や沙悟浄(さごじょう)の人形もあります。

猪八戒沙悟浄
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