床(ゆか)
床は義太夫節を演奏する舞台で、客席の前方右側に大きく張り出しています。この床には、文楽廻(まわ)しと呼ぶ回転式の装置があります。太夫と三味線はこの文楽廻しに乗って登場し、語り終えると裏側から次の太夫、三味線が現れます。
手摺(てすり)と舟底(ふなぞこ)
舞台面の一番手前から舞台奥にかけて三つの仕切りがあり、これを手摺といいます。二つ目の手摺の後は舟底と呼ばれ、人形遣(つか)いが立つ所で、舞台平面より一段低くなっています。人形の足はこの手摺にそって動き、ちょうど地面を歩いているように見えるのです。一番奥の手摺(本手摺)には、屋体(やたい)という建物や書割(かきわり)と呼ぶ背景の大道具をかざります。
小幕(こまく)と御簾内(みすうち)
舞台に向かって右を上手(かみて)、左を下手(しもて)と呼びます。上手と下手にある 黒い幕を小幕といい、ここから人形が出入りします。御簾内は小幕の上にあり、すだれがかかっていて外から内部は見えません。上手側は若く経験の浅い太夫と三味線が語る床(ゆか)になっています。下手側は囃子(はやし)部屋で、笛・太鼓・小鼓・鐘などで囃子を演奏したり、風や雨の音または川の波音などで、場面の雰囲気をもりあげます。
Copyright 2004 Japan Arts Council, All rights reserved.