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三味線(しゃみせん)
三味線には、太棹(ふとざお)、中棹(ちゅうざお)、細棹(ほそざお)の三種があります。名称のとおり、太棹が一番大型で音が低くて大きいため、腹から声を出す義太夫節に使用され、力強い音色を聞かせます。義太夫節の三味線は、他の音楽の伴奏とはちがって“心を弾(ひ)く”ことを大切にします。太夫の語りが音楽性よりも物語の内容の表現に重点を置くのと同じように、三味線もまた曲の心をこめて太夫の語りを助けることが大事です。いかに美しい音色を出し、鮮やかな撥(ばち)さばきを聞かせても、浄瑠璃の気持ちとかけはなれた演奏では、義太夫の三味線として適切ではありません。ですから、三味線弾きは太夫とまったく一つの心になっているのが理想です。文章であらわす語りとちがって、音色一つで感情を表現するのはこの上なく難しい技ですが、それだけに、名人の三味線ならば初心者が聞いても感動を覚えるにちがいありません。
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