人形の衣裳は、着付(きつけ)、羽織(はおり)、うちかけなどの上(うわ)衣裳とじゅばんなどの下衣裳のほか、衿(えり)や帯の類があります。人形の体にやわらか味を持たせるため、衣裳には薄く綿が入っています。また、背中の部分には、人形を遣(つか)うための穴が空いています。衣裳の担当者は、公演ごとに、同じ種類でも色や模様のちがった数多い衣裳類の中から、どの人形にどんな衣裳を用いるかを決めていきます。用意できた衣裳一式は、人形遣いに届けられます。
 
人形に衣裳を着けるのは、“人形拵(こしら)え”といって人形遣いが行ないます。舞台で使われる衣裳は、色あせたり汚れたり、また破損したりしますので、常に補修が必要になります。さらに、新作公演などのために新調する衣裳の準備も、衣裳担当の人たちの大事な仕事です。  

 

Copyright 2004 Japan Arts Council, All rights reserved.