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義太夫狂言

【ぎだゆうきょうげん】

【GIDAYUKYOGEN】

 
竹本の三味線に乗ったセリフ回し 『伽羅先代萩』3代目中村鴈治郎(4代目坂田藤十郎)の政岡 1998年(平成10年)11月国立劇場
 歌舞伎の演目【えんもく】には、大きく分けて義太夫狂言と純歌舞伎狂言【じゅんかぶききょうげん】があります。義太夫狂言とは、もともとは人形浄瑠璃【にんぎょうじょうるり】のために書かれ、後に歌舞伎化された作品のことを指します。一方の純歌舞伎狂言は、はじめから歌舞伎のために書かれた作品です。現在上演されている歌舞伎の作品の中には、かなりの数の義太夫狂言が含【ふく】まれています。18世紀の中頃【なかごろ】、人形浄瑠璃が歌舞伎と比べて人気の高い時期がありました。そこで歌舞伎界では、人形浄瑠璃の作品を人間である俳優が演じることで、観客を増やそうと考えたのでしょう。有名な『仮名手本忠臣蔵【かなでほんちゅうしんぐら】』もそういった作品の一つです。多くの義太夫狂言では、登場人物が忠義や義理人情、人間愛などの葛藤【かっとう】によって悩【なや】み、それが悲劇へと展開していきす。
 人形浄瑠璃では、セリフや状況描写【じょうきょうびょうしゃ】などのすべてが義太夫節【ぎだゆうぶし】によって語られます。これに対して義太夫狂言では、登場人物のセリフは俳優自身によって語られ、それ以外の状況説明部分の多くは竹本【たけもと】が担当します。また義太夫狂言では、俳優が竹本の三味線【しゃみせん】のリズムに乗って演技をしたり、セリフを語ったりすることがあります。この演出は、舞台を音楽的に盛り上げる効果があります。映像は、『伽羅先代萩【めいぼくせんだいはぎ】』の一場面です。竹本の三味線の音に乗ったセリフ回しの面白さが、よく表れてます。

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