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河竹黙阿弥

【かわたけもくあみ】

【KAWATAKEMOKUAMI】

 
  • 河竹黙阿弥(左)と4代目市川小團次(右) 『俳優楽屋の姿見 作者部屋』国立劇場所蔵(07128)
 河竹黙阿弥(1816~1893)。幕末から明治時代にかけて活躍【かつやく】した歌舞伎の作者です。50年間で、世話物【せわもの】130、時代物【じだいもの】90、舞踊【ぶよう】140もの作品を書きました。
 松羽目物【まつばめもの】や海外小説などの翻案物【ほんあんもの】なども書きましたが、黙阿弥といえば世話物が有名です。幕末には名優4代目市川小團次【いちかわこだんじ】と組んで、当時の庶民【しょみん】の生活をリアルに描【えが】きました。また明治に入ってからは文明開化【ぶんめいかいか】によって始まった西洋化の様子や徐々【じょじょ】に消えていった江戸時代の生活などを描き続けました。これらの世話物は、耳に心地よい七五調【しちごちょう】のセリフで書かれ、清元【きよもと】が多く使われました。
 代表的な作品としては、弁天小僧【べんてんこぞう】が主人公の『青砥稿花紅彩画【あおとぞうしはなのにしきえ】』、髪結新三【かみゆいしんざ】の『梅雨小袖昔八丈【つゆこそでむかしはちじょう】』などの世話物、『土蜘【つちぐも】』などの松羽目物の舞踊があり、現在でも多くの作品が上演されています。
 黙阿弥の没後【ぼつご】、歌舞伎専門の作者には優れた人物が現れませんでした。そのため小説家などが歌舞伎を書くようになりました。小説家などによって黙阿弥以降に書かれた作品を「新歌舞伎【しんかぶき】」と呼んでいます。

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