名人半四郎(5代目)の型だそうですが、桜丸が緋縮緬
ひぢりめん
の襦袢
じゅばん
をぬいでねり絹の1枚襦袢となり、イザ腹を切ろうとする時八重がとめるので、それをハネ退けるはずみに前にのめって腹を切る……という手順なのです。もちろん昔のことですから糊紅をぬって情景を添えるわけですが、この前にのめるところが最もかんじんで、これは牛飼いで腹の切り方を知らぬという桜丸の性根を現したやり方で、いかにも名人の工夫した型と思います。
*出典:「演芸画報」 1938年(昭和13年)10月
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5代目中村歌右衛門が語る桜丸切腹