歌舞伎事典
衣裳
姫役の華やかな衣裳 『本朝廿四孝』2005年(平成17年)3月国立劇場で使用(Y_E0100244014007・Y_E0100244014008)

衣裳【いしょう】

 歌舞伎の衣裳は、登場人物の役柄【やくがら】を表現します。世話物【せわもの】では、基本的には江戸時代の人々が実際に着ていたものをまねて衣裳として使っています。一方、時代物【じだいもの】の衣裳は、登場人物の性格を強調することを目的としています。荒事【あらごと】の衣裳は力強く、お姫様【おひめさま】の衣裳はおしとやかにと、役柄をわかりやすく見せる工夫がなされているのです。そのため、江戸時代の人々の実際の服装【ふくそう】とは、違【ちが】ったものになっています。歌舞伎十八番【かぶきじゅうはちばん】の『暫【しばらく】』の主人公のように、大げさな服を着て街を歩いていた人がいたわけではなかったのです。



<関連項目【かんれんこうもく】>

世話物時代物荒事歌舞伎十八番
役柄本朝廿四孝
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