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『船弁慶』の後シテ、平知盛(たいらのとももり)の霊です。通常は法被(はっぴ)を着ますが、この写真は特殊演出用の出立で狩衣(かりぎぬ)を肩上げして着ています。男の役柄でも亡霊・老人など、生きている成人男子以外では面を着用します。写真では真角(しんかく)という面の力強い顔立ちと冠り物(かぶりもの)の黒頭(くろがしら)が男の怨霊を表現していますが、面と仮髪(かはつ)により印象はかなり変わります。同じ武将の霊でも修羅能(しゅらのう)の武将は法被や長絹(ちょうけん)の右袖を脱いで肩脱ぎ(かたぬぎ)にします。公家や神の役には狩衣などを着用します。頭にかぶる烏帽子(えぼし)や冠(かんむり)なども役柄により様々に変わります。
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