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初代中村吉右衛門 初代中村吉右衛門が語る松王丸

寺子屋の松王丸で一番大事な所は、内へ入るまでの、門口で1人ひとりの寺子の顔を見る所だというのです。なぜかといえば、順々に子供が出てくるたびに、今度は自分の伜ではないか、父さまととびつかれたらどうしよう、などと始終考えて、ああ、小太郎でなくてよかった----。そういう心もちが大事なのです。首実検はアッサリやります。かえって、首をみるまでの思い入れや腹のほうが大切なわけでしょう。果たして源蔵げんぞうが小太郎を討ってくれたかどうか、それを心配しているわけですから----。首桶のふたを開けてひと目見たら、わが子の首ですから、もうとたんに分かるわけです。

*出典:『吉右衛門自伝』啓明社 1951年(昭和26年)7月

初代中村吉右衛門が語る
武部源蔵

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