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常磐津節(ときわづぶし)

常磐津節は、豊後節(ぶんごぶし)*1の系統に属し、1747年[延享4年]、初代・常磐津文字太夫(ときわづもじたゆう)[1709-81]創始による浄瑠璃[語りもの音楽]です。常磐津節は、歌舞伎界の隆盛に乗じながら発展し、現在でも歌舞伎になくてはならない音曲の1つになっています。扇情的な豊後節の曲風を脱し、語る部分と歌う部分のバランスが良く、発声もあまり技巧的ではなく自然です。また、歌舞伎の所作(しょさ)に合うように、時代物(じだいもの)*2には重厚な節を、世話物(せわもの)*3には情緒豊かな節を付けるような工夫がされています。演奏の基本編成は、太夫3人、三味線弾き2人です。三味線は、中棹(ちゅうざお)*4を用い、主旋律を弾く「立(たて)」と高音部を弾く「上調子(うわぢょうし)」に分かれます。

《コラム》
見台で歌のジャンルを見分けるコツ

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参考曲 楽譜・資料 主な楽器 注釈・コラム
2:49
『積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)』

通称「関の扉(せきのと)」
浄瑠璃/常磐津一巴太夫、常磐津津太夫、常磐津巴瑠幸太夫、2代目・常磐津秀三太夫、三味線/常磐津英寿、2代目・常磐津菊志郎、常磐津菊与志郎
2001年[平成13年]10月19日 第116回邦楽公演「邦楽鑑賞会」
国立劇場小劇場

【解説】
1784年[天明4年]初演時に大評判をとって以来、現在まで繰り返し上演される常磐津節の大曲。雪の降り積もる季節に、小町桜が咲く逢坂の関を舞台に、国家転覆を狙う大伴黒主(おおとものくろぬし)と、これを阻止する小町桜の精が激しく争うさまを描きます。
【詞章】
一杯機嫌(きげん)で関守(せきもり)は 銚子 (ちょうし)盃(さかずき)たずさえて 足もひょろひょろ歩み出で 関兵衛「ウイ世の中に酒ほどの楽しみは ヤねえのう」 [中略] 泊まり定めぬ泡沫(うたかた)の 水に散りしく流れの身、 関守は心づき 関兵衛「ヤ何処(いずこ)ともなく見なれ ぬ女 この山陰(やまかげ)の関の扉へは 何時(いつ)の間にか何処(どこ)から来た」 墨染「アイ私やアノ撞木町(しゅもくまち)から来やんした」 関兵衛「ムヽ何しに来た」墨染「逢いたさに」関兵衛「ソリヤ誰(たれ)に」 墨染「アノ此方(こな)さんに」関兵衛「ナニ俺(おれ)に そりゃ何故(なぜ)」 墨染「色になって下さんせ」関兵衛「エ何がどうしたと」

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