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声明(挟義) 論議 講式 和讃
論議(ろんぎ)

論議とは、経論(きょうろん)*1の要義について2人の僧侶が問答することです。日本の論議の最古の記録は、『日本書紀』*2に記されており、「652年[白雉3年]、恵隠(えおん)という僧が宮中に招かれ「無量寿経(むりょうじゅきょう)*3」を講演し、恵資という僧が質問者を務め、僧侶1000人が聴衆となった」とあります。後に、仏教儀式の体裁が整い、論議の内容は形式化され、また芸能的色彩も帯び、能などに影響*4を与えました。「論義」とも表記します。

 
参考曲 注釈・コラム
*1
経論:
仏の教えを記した「経」と、「経」の注釈書である「論」のことです。
*2
『日本書紀』:
奈良時代の歴史書。大和朝廷による最初の正史で、720年[養老4年]に成立しました。
*3
無量寿経:
浄土三部経の中でもっとも長く、浄土宗、浄土真宗の経典の1つです。原題はサンスクリットで『スカーバティービューハ(極楽の荘厳)』といいます。
*4
能などに影響:
能の中に取り入れられている問答の形式は、カタカナで「ロンギ」と記し、仏教儀式の論議を真似たものといわれています。

【詞章】
問:大悲闡提(せんだい)の菩薩は、成仏すと許すべきや。
答:講讃(こうさん)の論の中に大闡提の菩薩、成仏すと許すべきや。これは先徳の異義なるが故に、成仏すといひ或はしからずといふ二つの伝えあるべきなり。
問:先徳の異義なるが故に、成仏すといひ、或はしからずといふ。二つの伝えあるべきなり。事疑ひあり。この二つの伝えの中に、堅者(りっしゃ)いづれの伝えを存じ申す候よ。
答:されば今この四種(ししゅ)の声聞(しょうもん)において、定性二乗を証するやういかんすや。この事、二義共に文理(もんり)を得たるが故に、たやすく取捨し難しといふとも、しばらく成仏すといふ伝えを成じ申すべきや。答え申すべきなり。

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