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生田流箏曲(いくたりゅうそうきょく)

生田流箏曲は、生田検校(いくたけんぎょう)*1[1656-1715]が1695年[元禄8年]に創始したと伝えられる流派ですが、八橋検校が制定した「組歌(くみうた)*2」や「段物(だんもの)*3」を受け継いでいます。上方では、地歌の三味線と結びついて発展を遂げ、近代に入って東京でも勢力を広げました。三味線との合奏は、箏の調弦法の考案や「スクイ爪の技巧」[爪の裏面を使い、手前にすくうように弾く奏法]や「押手の技巧」[あらかじめ左手で弦を押し音程を上げてから弾いたり、弾いた後に弦を押して余韻に変化を与えたりする奏法]など、技巧の発展に繋がりました。また、爪の改良*4や、箏に向かって斜め左を向いて座わる姿勢など、演奏上の工夫も行われました。

《コラム》検校(けんぎょう)って何?

 
参考曲 楽譜・資料 主な楽器 注釈・コラム
*1
生田検校(いくたけんぎょう):
八橋検校の門弟・北島検校(きたじまけんぎょう)[?-1690]の弟子。
*2
組歌(くみうた):
箏の伴奏による歌曲。いくつかの詞章を組み合わせて1曲に作曲したもの。
*3
段物(だんもの):
歌を伴わない箏の器楽曲。1曲が数段で構成されているところから段物と呼ばれます。
*4
爪の改良:
箏の爪を角形に変え、裏面にわずかなくぼみを付けた事は、北島検校の考案ですが、師の八橋検校に遠慮し、発表しないまま弟子の生田検校に伝えたとされます。
コラム

検校(けんぎょう)って何?

検校とは、室町時代以降続いた「当道(とうどう)」という盲人組織における最高の位階です。平家琵琶、地歌・箏曲の演奏家が当道に属し、幕府による保護政策もありました。明治時代には、この制度が廃止され、特権も失われました。

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