雅楽 GAGAKU

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作品と鑑賞

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豪華絢爛な装束で舞人が舞う姿が息をのむ美しさ 太平楽(たいへいらく)

あらまし

『太平楽』

武具を用いて勇壮に舞う左方の武舞(ぶのまい)のなかでも代表的な演目です。

文徳天皇(もんとくてんのう:在位850~858年)がそれまでの住居から内裏(だいり:天皇の住居となる御殿)に移るのに合わせ、武官の府の1つである左近衛府(さこんえふ)が作ったものです。舞を作ったのは近衛府(このえふ)の常陸澄継と伝えられていますが、中国の王朝・秦(しん:紀元前778~紀元前206年)末の武将、項羽(こうう)と劉邦(りゅうほう)が会見した鴻門の会(こうもんのかい)で舞われた剣舞(つるぎのまい)が元であるとの伝えが広がっています。

近年では、武舞の代表として『萬歳楽』とあわせて天皇の即位の礼では必ず舞われています。

曲と舞の流れ

一具は、前奏となる(1)「太食調調子(たいしきちょうのちょうし)」、(2)「道行(みちゆき)」、(3)「破」、(4)「急」、(5)「重吹(しげぶき)」からなります。

笙(しょう)の響きで始まる前奏曲「太食調調子」の「音取(ねとり:音合わせの曲)」ののち、舞人(まいにん)が舞台にあがる際に奏される「道行」として「朝小子(ちょうこし)」が奏され、舞人はここで舞台に登るときの所作「出手(でるて)」を舞います。続く「破」の「武昌楽(ぶしょうらく)」の途中からは鉾(ほこ)を持って舞い、「急」の「合歓塩(がっかえん)」後半では太刀(たち)を抜きます。「破」はゆるやかなリズムで、「急」は早いリズムで奏されます。最後は「急」の途中からを再度吹く「重吹(しげぶき)」で終わります。

装束と面

装束は赤系統で、この演目固有の装束である別装束を用います。舞人は、現在演奏される舞楽装束のなかでも最も豪華絢爛(ごうかけんらん)で複雑な甲冑装束(かっちゅうしょうぞく)を身につけます。着装するものの点数は多く、すべてを合わせると15キロにも達します。それらを着けて約40分間舞うため、舞人にとっては大変な体力を要する演目といえるでしょう。

両肩につける木製の肩喰(かたくい)は龍頭(りゅうとう)とも獅子頭(ししとう)ともいい、緻密な彫刻、彩色が施されています。

鑑賞のポイント

『太平楽』

日本工芸の技(わざ)を集めて作られた装束の豪華さ、複雑さが際立つ演目です。舞自体も太刀を抜き、鉾を手に持って、時にゆったりと、時に片足を勢いよく上げるなどして敵との攻防を表現し迫力があります。「破」では、舞人2人が背中合わせで舞い終わるという特徴的な手法をとっています。鎧(よろい)のすそには金銅(こんどう)の鈴が下げられていて、舞人の動きにつれて鳴り響き、独特の雰囲気を醸し出します。

※番舞(つがいまい)は『狛桙(こまぼこ)』の他に『古鳥蘇(ことりそ)』、『陪臚(ばいろ)』などがあります。

笙(しょう)

ハーモニーを奏で、美しい響きを合奏に与える管楽器。何本かの竹を束ねた、鳥が羽を休めたようなかたちをしています。

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肩喰(かたくい)

両肩につける装束。彫刻と彩色によって龍か獅子の頭を模しています。上下の顎の間は金襴緞子(きんらんどんす)が張られ、そこから腕を通して両肩につけます。

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