雅楽 GAGAKU

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作品と鑑賞

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日本人によって作られたやわらかな舞 延喜楽(えんぎらく)

平成9年(1997年)4月27日 第42回雅楽公演 国立劇場大劇場 [出演]宮内庁式部職楽部

あらまし

延喜(えんぎ)年間に作られた右方の平舞(ひらまい:文舞[ぶんのまい]ともいう)の代表的な演目です。式部卿敦実親王(しきぶきょうあつざねしんのう)が舞を、藤原忠房(ふじわらのただふさ)が曲を作り、その時の年号を曲名としています。

平安前期に左方と右方の舞を組み合わせて奏する番舞(つがいまい)の形式が定着していくなかで、左方(さほう)の平舞に対して組となる右方(うほう)の平舞が少なかったことから、新作されたものと思われます。

『万歳楽(まんざいらく)』の答舞(とうぶ:先に演じる左舞の対となる右舞)として、祝いの場で用いられることが多い演目です。

曲と舞の流れ

一具は、(1)「意調子(いちょうし:高麗壹越調(こまいちこつちょう)で奏される音合わせの曲)」、(2)「当曲」からなります。

前奏曲として「意調子」が高麗笛(こまぶえ)、篳篥(ひちりき)、三ノ鼓(さんのつづみ)によって奏されたのち、演目の中心となる「当曲(とうきょく)」が切れ目なく奏されます。その間に舞人(まいにん)は順に登台して舞人が舞台に登るときの所作「出手(ずるて)」を舞い、四隅のそれぞれの定位置に着いたところで「当曲」の舞が始まります。舞が終っても曲は続き、その間に舞人は降台します。舞人が楽屋に入るのを見て、三ノ鼓の合図で合奏はやみ、演奏を終了するために「止手(とめで)」が奏されます。

装束と面

緑系統の色を基調とした襲装束(かさねしょうぞく)を着用します。緑の袍(ほう)の右袖を脱ぐ「片肩袒(かたかたぬぎ)」で舞うため、下襲(したがさね)の袖の紋様などが華やかさを強調します。

鳳凰をかたどったといわれる鳥甲(とりかぶと)を頭にかぶり、太刀はつけず、何枚もの衣装をつけて舞います。

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鑑賞のポイント

高麗楽の代表的な演目として、『万歳楽』とともに祝いの際に舞われますが、実際は日本人の手によって作られたもので、日本らしいやわらかさが感じられる演目です。楽曲の形式は整然としており、格調高い旋律となっています。

舞では、左右の手を大きく広げ、一直線となったまま体を斜めに傾け右足を踏み込む優美な動作があり、鑑賞の大きなポイントの1つとなります。

※別称は『花栄楽(かえいらく)』とよばれています。

襲装束(かさねしょうぞく)

表に着用する袴の1種。差貫(さしぬき)は裾で紐でしぼるのに対して、表袴は裾をしばらずに開いて着用します。

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