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装束のなりたち 別装束

複数の演目で共通して用いられる襲装束(かさねしょうぞく)や蛮絵装束(ばんえしょうぞく)と異なり、その曲だけのための特別な装束があります。別装束(べつしょうぞく)と呼ばれるこの装束は、現在伝承されている舞楽曲の3分の1で用いられています。

演目ごとに異なる装束が用いられる別様装束

『太平楽』一臈の全身。重量は約15キロにもなる
宮内庁所蔵(写真提供:扶桑社)

別装束(べつしょうぞく)とは、特定の演目で用いられる固有の装束の総称です。

別装束のなかで、もっとも豪華な演目に『太平楽(たいへいらく)』があります。兜(かぶと)や鎧(よろい)に身を固めて舞う、古代の中国の武人に由来する演目で、その装束は、袍(ほう)・差貫(さしぬき)・赤大口(あかのおおくち)・金帯(きんたい)・脛当(すねあて)・兜・肩喰(かたくい)・帯喰(おびくい)・鎧・籠手(こて)・肩当(かたあて)・太刀(たち)・平緒(ひらお)・垂平緒(たれひらお)・魚袋(ぎょたい)・胡籙(やなくい)・絲鞋(しかい:糸鞋とも書く)・鉾(ほこ)と、多くの装束からなる絢爛豪華なもので、紐を結ぶ箇所が50ヶ所にものぼるそうです。

それに対して『林歌(りんが)』という演目で用いられる装束は、袍・表袴(うえのはかま)・赤大口・甲(かぶと)・絲鞋のみと、すっきりしたいでたちです。

このように1楽曲に1装束がある別装束では、曲によって装束の構成が大きく異なります。

別装束を用いる演目は左方(さほう)が10曲、右方(うほう)が10曲です。

美しい金襴縁と、活発な舞を引き立てる毛縁という2つの裲襠(りょうとう)

『打球楽』の裲襠
周囲を金襴で縁取っている

別装束のなかで、細長い布の真ん中に穴を開けた貫頭衣のような裲襠(りょうとう)をかぶる場合、とくに裲襠装束(りょうとうしょうぞく)と呼びます。

この裲襠は、武人の鎧の名残といわれており、錦や金欄をめぐらした金襴縁(きんらんべり)と、房のようにした絹糸を用いる毛縁(けべり)の2種類があります。金襴縁は唐の鎧がもととなり、宮中の警備にあたる近衛府(このえふ)の武官の盛装に由来します。一方の毛縁は中央アジアの民族の貫頭衣(かんとうい)を彷彿とさせ、個性的な表情の面をつけ動きの激しい走舞で用いられます。

装束は、袍(ほう)・裲襠・赤大口・当帯(または金帯、銀帯)・絲鞋を身に付けます。演目によって面や牟子(むし)、甲をつけ、桴(ばち)や太刀、鉾、楯(たて)、棹(さお)などを手にしたり、裲襠の上に蓑(みの)を着用することもあります。また、絲鞋にかわり烏皮沓(うひのくつ)を用いる演目もあります。

金襴縁の裲襠装束を用いる演目は、左方(さほう)が1曲、右方(うほう)が2曲です。毛縁の裲襠装束を用いる演目は、左方が6曲、右方が4曲となります。


別装束を用いる演目

宮内庁所蔵(写真提供:扶桑社)

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両肩につける装束。彫刻と彩色によって龍か獅子の頭を模しています。上下の顎の間は金襴緞子(きんらんどんす)が張られ、そこから腕を通して両肩につけます。

宮内庁所蔵(写真提供:扶桑社)

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平緒(ひらお)の結び目を隠すために腰につける、木製彩色の鬼面。両脇の2本の紐で固定します。

宮内庁所蔵(写真提供:扶桑社)

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1尾の魚が別の魚を吸いこむかたちをした装束。銀色に彩色された木製で、吸われる魚は赤地錦で覆われています。

宮内庁所蔵(写真提供:扶桑社)

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