雅楽 GAGAKU

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装束のなりたち 蛮絵装束

華やかで美しい大陸的な装束が見どころの襲装束(かさねしょうぞく)に対して、日本風の軽やかさが特徴の蛮絵装束(ばんえしょうぞく)。この装束は、宮中を警備していた役所の武官の制服がもとになっており、2匹の獅子が向かい合う円形の紋が施され印象的です。

丸い文様が施された袍が特色の蛮絵装束

左舞『長保楽』の装束
平成11(1999)年6月 第46回雅楽公演 舞楽
出演:宮内庁式部職楽部
会場:国立劇場大劇場
(公演記録写真:YC1-46_053)

右舞『喜春楽』の装束

蛮絵装束(ばんえしょうぞく)は、宮中の警備にあたった役所・衛府(えふ)の武人の装束に由来し、丸い文様が袍にある軽やかな装束です。

この文様は、宮廷では獅子や鳥、草花などが円形で描かれ、丸い皿のようであることから盤絵装束とも書きます。現在の袍には、唐獅子が相対して刺繍されます。蛮絵装束を着る演目では、面は用いられません。

この装束は、袍(ほう)・下襲(したがさね)・表袴(うえのはかま)・赤大口(あかのおおくち)・金帯(きんたい:左方)あるいは銀帯(ぎんたい:右方)からなります。頭には巻纓(けんえい)や緌(おいかけ)をつけた冠(かんむり)をつけ、手には笏(しゃく)をもち、履物は絲鞋(しかい:糸鞋とも書く)をはきます。

演目によって、季節の華やかさや威厳を演出するために、さらに挿頭花(かざし)、太刀(たち)、平緒(ひらお)、垂平緒(たれひらお)なども着用することもあります。

着用に見られる特徴には、襲装束(かさねしょうぞく)の差貫(さしぬき)は裾をしばりますが、蛮絵装束では表袴の足首は縛らずに広く開いており、袍の右肩だけをぬいで舞うことが挙げられます。

蛮絵装束を用いる演目は、昔から今日に至るまで異同がありますが、宮内庁楽部では、左方(さほう)が6曲、右方(うほう)が4曲とされています。その内容は、春を迎える喜びや、神聖な儀礼に関係する演目が多くみられます。

[蛮絵装束を用いる演目]

左方(さほう) 『五常楽(ごじょうらく)』『春庭楽(しゅんでいらく)』『喜春楽(きしゅんらく)』『桃季花(とうりか)』『央宮楽(ようぐうらく)』『一鼓(いっこ:一﨟は左方、二﨟は右方)』
右方(うほう) 『敷手(しきて)』『長保楽(ちょうほらく)』『白浜(しらはま)』『登天楽(とうてんらく)』

上から巻纓、冠、老懸。
巻纓は「まきえい」とも読み、纓(えい)を巻いて輪にし、冠に留めたもの。老懸は、馬の毛を左右の耳のところに扇状に広げた2枚を紐でつなぎ、冠につけた飾り。

宮内庁所蔵(写真提供:扶桑社)

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後ろの長い裾(すそ)が特徴の装束。袍(ほう)は肩をぬいで着用することも多いため、下襲の裾や袖(そで)に染めや刺繍が施されているものが多い。

宮内庁所蔵(写真提供:扶桑社)

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上衣の1つで、軽くてうすい装束。もとは宮中装束で、舞楽で用いられるほとんどの袍が脇を縫い合わせない闕腋袍(けってきほう)です。なお、脇を縫い合わせた袍は縫腋袍(ほうえきほう)と呼ばれています。

宮内庁所蔵(写真提供:扶桑社)

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