雅楽 GAGAKU

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音楽のしくみ 「時の声」と「渡物」

管絃における6つの調子は、それぞれの約束事にもとづいて構成された音の連なりというだけではありません。陰陽五行の考え方と結びつくことによって、季節や方位など、たんなる音楽理論を超えた、さまざまな意味が加えられることになりました。

調子のなかに時の流れを見出す「時の声」

雅楽には、「時(とき)の声」という言葉が伝えられています。これは、調子がかもし出す音の雰囲気を季節感と結びつけ、四季に応じた調子を楽しもうとする考え方です。

平安時代の楽書『龍鳴抄(りゅうめいしょう)』には、「おほよそ心得(こころう)べきことは。時のこゑといふ事あり」とあり、雅楽の大切な心得として「時の声」をあげています。そして「春は双調(そうじょう)。夏は黄鐘調(おうしきちょう)。秋は平調(ひょうじょう)。冬は盤渉調(ばんしきちょう)」と続け、調子が四季に対応していることを説いています。

さらに、一日のなかにもこのような時の声があったとも述べられていて、当時の人々が、調子というものを時間の流れに関連づけてとらえていたことがうかがえます。夏の暑い盛りに召された楽人が、冬の調子とされる「盤渉調調子」を奏して賞賛されることもあったようです。

移調による旋律の変化を楽しむ渡物

[出演]伶楽舎

調子ごとに、音階や旋律などの決まりがあるということは、ある曲を別の調子へ移す場合に、単純な平行移動ではなく、音の役割によって移され方が異なってくることにもなります。そのため、同じ曲であっても、調子を移すことで旋律に大きな変化が生まれてきます。

主音は変えても旋律自体は変わらない西洋音楽における移調とは、大きく異なるやり方です。このような雅楽における移調を「渡物(わたしもの)」と呼びます。原曲を知ったうえで移調された旋律を楽しむことができれば、管絃のおもしろさが増すことでしょう。

ただ、この渡物には、原則として呂の調子の曲は呂のなかで、律の調子の曲は律のなかでしか移調できないという制約があります。よく知られている『越天楽(えてんらく:越殿楽とも)』を例にとると、もっとも有名な『平調越天楽(ひょうじょうえてんらく)』のほかに『黄鐘調越天楽(おうしきちょうえてんらく)』、『盤渉調越天楽(ばんしきちょうえてんらく)』があり、すべて律のなかで曲の調子が渡されたことがわかります。

平安時代には、さかんに渡物が行われていたようです。当初は即興的に楽しんでいたと考えられる渡物も、現在はすべて楽譜が定まっています。

主音(しゅおん)

それぞれの調子で基準となる音。主音を中心に旋律がめぐり、曲の最後はこの主音で終わります。

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呂(りょ)

調子を旋法や節回しの違いによって2つに分類したうちの1つ。呂(りょ)は壹越調(いちこつちょう)・双調(そうじょう)・太食調(たいしきちょう)の3つからなります。陰陽思想と結びつき陽と解釈されています。

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律(りつ)

調子を旋法や節回しの違いによって2つに分類したうちの1つ。平調(ひょうじょう)・黄鐘調(おうしきちょう)・盤渉調(ばんしきちょう)の3つからなります。陰陽思想と結びつき陰と解釈されています。

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篳篥(ひちりき)

音量が大きく、合奏のなかでもひときわ存在感のある管楽器。2枚のリードをもつ縦笛で、長さは約18センチ。竹製の本体には、表に7つ、裏に2つの指穴があります。

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