雅楽 GAGAKU

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演奏のかたち 楽曲の構成と演奏

演奏会で奏される曲のプログラム構成や、演奏の進め方や作法なども、一定のかたちが整えられていますから、要点がわかれば、管絃をさらに深く鑑賞することができます。とくに、残楽(のこりがく)という演出法は、奏者の技術を堪能できる管絃特有のものです。

楽曲の構成

管絃の演奏会では、楽曲は同じ調子の曲で揃えられ、曲数は5曲か7曲で組み合わされることが通常です。歌謡の催馬楽(さいばら)や朗詠も、同じ調子の曲が選ばれて、器楽合奏のあいだに奏される場合が少なくありません。

御遊(ぎょゆう)の形式を踏襲して行われる演奏会もあります。その場合は、呂と律にわけられる調子からそれぞれ1つ選び、呂の調子の音取(ねとり:短い音調べの曲)と楽曲のあとに、律の調子で音取と楽曲が演奏されるという、対比的な構成となります。

演奏の進め方や作法

演奏の進め方にも、標準的なかたちがあります。

まず、奏者全員が着座すると、笙(しょう)の主奏者が調絃のために音を鳴らし、琵琶(びわ)と箏(そう)の奏者は調絃を確認します。鞨鼓(かっこ)奏者のおじぎの後、全員が演奏の姿勢・楽座(がくざ:あぐらのこと)になり、音取へと進みます。

音取が終わると、いよいよ演奏曲が始められます。鞨鼓の奏者が桴(ばち)を持って構える演奏の始まりの合図で、龍笛(りゅうてき)の主奏者が曲を吹き始め、ある一定の箇所から全員合奏になります。

そして、曲の終わりになると、各楽器の主奏者たちだけで「止め手(とめて)」という定められた旋律を合奏し、太鼓と鉦鼓(しょうこ)、三管[笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・龍笛]、鞨鼓、琵琶の順で演奏をとめ、残った箏が主音を響かせて終わります。

演奏される音取は調子の曲の一部を用い、止め手は音取の一部分を用いて演奏されます。

管絃ならではの演出法、残楽

箏の奏者と篳篥の奏者

管絃には「残楽(のこりがく)」という、楽曲を何遍も繰り返して演奏するなかで、少しずつ楽器の種類を減らしていく演出方法があります。はじめに打楽器、次に管楽器による助奏と琵琶が抜けていき、最後には箏と篳篥(ひちりき)による掛け合いになります。箏は特殊な奏法を用い、篳篥は旋律の断片を演奏します。

奏者がしだいに抜ける箇所は巧妙にできていて、気づくといなくなっているという具合です。

御遊(ぎょゆう)

平安時代、宮廷貴族たちが集い楽しんだ管絃の遊びのなかで、天皇や上皇などが主催したものを指します。御遊は、朝廷の行事や貴族の通過儀礼をはじめ、四季の催しのなかで奏され、貴族の生活に欠かせないものの1つでした。

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呂(りょ)

調子を旋法や節回しの違いによって2つに分類したうちの1つ。呂(りょ)は壹越調(いちこつちょう)・双調(そうじょう)・太食調(たいしきちょう)の3つからなります。陰陽思想と結びつき陽と解釈されています。

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律(りつ)

調子を旋法や節回しの違いによって2つに分類したうちの1つ。平調(ひょうじょう)・黄鐘調(おうしきちょう)・盤渉調(ばんしきちょう)の3つからなります。陰陽思想と結びつき陰と解釈されています。

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笙(しょう)

ハーモニーを奏で、美しい響きを合奏に与える管楽器。何本かの竹を束ねた、鳥が羽を休めたようなかたちをしています。

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箏(そう)

右手に竹製の爪をはめ、13本の絃を弾いて演奏する絃楽器。分散和音[和音のすべての音を同時に鳴らすのではなく、何度かにわけて鳴らす演奏法]で旋律を奏でます。

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鞨鼓(かっこ)

筒状の胴と左右の鼓面を、調緒(しらべお)と呼ばれる紐で締めた打楽器。本体を台に乗せ、木製の細い桴(ばち)を使って打ち鳴らす両面太鼓です。

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桴(ばち)

舞具の1つ。舞人が右手に持って舞う太鼓の撥(ばち)のような舞具です。

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龍笛(りゅうてき)

2オクターブの音域をもち、豊かな旋律と音色を奏でる管楽器。長さは約40センチで、フルートのようにリードのない横笛です。

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太鼓(たいこ)

片面を太めの桴(ばち)で打ち鳴らす打楽器。管絃に用いられる太鼓は、釣太鼓(つりだいこ)もしくは楽太鼓(がくだいこ)と呼ばれる鋲打ち(びょううち)の両面太鼓です。

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鉦鼓(しょうこ)

円形の鉦を木製の枠に釣りさげ、2本の桴(ばち)でするように打ち鳴らす打楽器。雅楽の打物のなかでただひとつの金属製の楽器です。

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琵琶(びわ)

果物の枇杷の実のかたちをした、大型の胴体をもつ絃楽器。水平に構えて、右手に持った撥(ばち)で4本の絃を弾き、楽曲の調子ごとに調を変えて演奏します。

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篳篥(ひちりき)

音量が大きく、合奏のなかでもひときわ存在感のある管楽器。2枚のリードをもつ縦笛で、長さは約18センチ。竹製の本体には、表に7つ、裏に2つの指穴があります。

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主音(しゅおん)

それぞれの調子で基準となる音。主音を中心に旋律がめぐり、曲の最後はこの主音で終わります。

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