雅楽 GAGAKU

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演奏のかたち 音取と奏者の編成

管絃は奏者の編成や配置などの演奏スタイルに、はっきりとした決まりがありませんでした。しかし現代では、合奏を円滑に進めるため、一定の様式で演奏することが多いようです。楽器の音合わせの方法は、冒頭に演奏する小曲として発展し、楽曲の調子を知らせてくれます。

奏者の編成

管楽器「笙」の奏者と絃楽器「琵琶」の奏者

三管両絃三鼓と呼ばれる管絃の楽器編成ですが、宮内庁楽部の演奏会にならい、管楽器が各3人、絃楽器が各2人、打楽器が各1人の合計16人で行うのが通例となっています。管楽器や絃楽器の人数は増減することもあり、とくに管楽器の各管が1人の場合を一管通り、2人の場合を「二管通り」、3人の場合を「三管通り」などと呼びます。

奏者は、宮内庁楽部では玉虫色の直垂(ひたたれ:鎌倉時代以後、武士が着用した装束)を着て、昇殿をかぶります。民間団体では狩衣(かりぎぬ)などを用いている例もあります。

舞台での配置

指揮者なしでの合奏がしやすいように、近代になって舞台上での並び方も整えられてきました。現代の一般的な配置は、最前列に打楽器[打物(うちもの)とも]、2列目に絃楽器[弾物(ひきもの)とも]、その後ろに管楽器[吹物(ふきもの)とも]が並びます。この並び方は、前列の奏者の手の動きを視界に入れて間合いをはかりやすいよう工夫された配置といわれています。宮内庁式部職楽部で採用されており、民間の団体もこれにならうことが多いです。

ただ、このような奏者の編成や配置は、演奏の場に応じて異なることもあります。

音取による音合わせ

管絃では、楽曲の演奏に先立って、まず「音取(ねとり)」という、拍子のない短い曲が奏されます。これは、各楽器の音合わせ[チューニング]がしだいに様式化したものです。六調子それぞれに固有の音取がありますから、これから始まる楽曲の調子を、各調子の美しい響きのなかで知ることができます。

また、どの調子の音取も一定の様式で作られ、楽器が1つずつ演奏に加わっていくとともに、その登場する順序も共通しています。まず笙が吹き始め、篳篥(ひちりき)が加わって簡単な旋律を奏でます。龍笛(りゅうてき)が吹き出し、鞨鼓(かっこ)が加わってリズムの型を打ち添えます。そして、琵琶(びわ)と箏(そう)が加わって曲は終わりますが、最後の箏の音はこれから演奏される調子の主音を響かせます。

主音(しゅおん)

それぞれの調子で基準となる音。主音を中心に旋律がめぐり、曲の最後はこの主音で終わります。

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直垂(ひたたれ)

前あわせの上衣と袴からなる武家の衣服。上衣を袴(はかま)にはさみ着装します。

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六調子

壹越調(いちこつちょう)・平調(ひょうじょう)・双調(そうじょう)・黄鐘調(おうしきちょう)・盤渉調(ばんしきちょう)・太食調(たいしきちょう)の6つからなります。呂を陽、律を陰ととらえることにより、陰陽思想とも融合し、呂の壹越調・双調・太食調と律の平調・黄鐘調・盤渉調にわけられます。

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篳篥(ひちりき)

音量が大きく、合奏のなかでもひときわ存在感のある管楽器。2枚のリードをもつ縦笛で、長さは約18センチ。竹製の本体には、表に7つ、裏に2つの指穴があります。

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鞨鼓(かっこ)

筒状の胴と左右の鼓面を、調緒(しらべお)と呼ばれる紐で締めた打楽器。本体を台に乗せ、木製の細い桴(ばち)を使って打ち鳴らす両面太鼓です。

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琵琶(びわ)

果物の枇杷の実のかたちをした、大型の胴体をもつ絃楽器。水平に構えて、右手に持った撥(ばち)で4本の絃を弾き、楽曲の調子ごとに調を変えて演奏します。

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箏(そう)

右手に竹製の爪をはめ、13本の絃を弾いて演奏する絃楽器。分散和音[和音のすべての音を同時に鳴らすのではなく、何度かにわけて鳴らす演奏法]で旋律を奏でます。

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龍笛(りゅうてき)

2オクターブの音域をもち、豊かな旋律と音色を奏でる管楽器。長さは約40センチで、フルートのようにリードのない横笛です。

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笙(しょう)

ハーモニーを奏で、美しい響きを合奏に与える管楽器。何本かの竹を束ねた、鳥が羽を休めたようなかたちをしています。

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