雅楽 GAGAKU

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なりたち 歌謡と伴奏楽器

声楽がメインの歌謡では、楽器はそれを引き立てる役割を担います。舞楽のように、楽器の個性を強調する演奏法は用いないのが特徴です。

歌謡における楽器の役割

歌唱が演奏の中心となる雅楽の歌謡では、用いられる楽器の役割が舞楽や管絃と大きく異なります。

楽器は、声楽を引き立てる役割を担い、伴奏・助奏にまわります。雅楽の歌謡には、日本各地に伝わっていた民謡などを起源とする催馬楽(さいばら)と、漢詩文から抜き出した対句に節をつけて歌う朗詠(ろうえい)があり、これらに用いる楽器を付物(つけもの)といいます。

催馬楽で用いられる楽器

[催馬楽の楽器編成]

管楽器 笙、篳篥、龍笛
絃楽器 琵琶、箏
打楽器 笏拍子

催馬楽で用いられる付物は、管楽器の笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)がそれぞれ1管と、絃楽器の琵琶(びわ)と箏(そう)に、打楽器の笏拍子(しゃくびょうし)が加わります。

管楽器は旋律をなぞるように演奏されますが、笙は「一竹(いっちく)」と呼ばれる奏法で単音を奏し、和音を奏でる「合竹(あいたけ)」という奏法は用いません。

絃楽器は管絃とほとんど同じような奏法で演奏されます。琵琶はアルペジオを中心に奏でられ、箏は和音による演奏法でリズムをはっきりと刻みます。

笏拍子は主唱者が手に持ち、歌いながら拍子を取って打ち鳴らします。

朗詠で用いられる楽器

[朗詠で用いられる楽器]

管楽器 笙、篳篥、龍笛

朗詠で用いられる付物は、絃楽器と打楽器を用いず、笙、篳篥、龍笛がそれぞれ1管のみで編成されます。

管楽器は、各句の句頭(くとう)で独唱されたあとの付所(つけどころ)から加わります。3管はいずれも歌の旋律をなぞるようにたどります。笙は催馬楽と同じように、和音ではなく単音を奏でる「一竹」という奏法が用いられます。

箏(そう)

右手に竹製の爪をはめ、13本の絃を弾いて演奏する絃楽器。分散和音[和音のすべての音を同時に鳴らすのではなく、何度かにわけて鳴らす演奏法]で旋律を奏でます。

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笙(しょう)

ハーモニーを奏で、美しい響きを合奏に与える管楽器。何本かの竹を束ねた、鳥が羽を休めたようなかたちをしています。

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笏拍子(しゃくびょうし)

束帯を着用する時に、手にもつ笏(しゃく)を縦に割ったような形状の楽器。長さは約36センチ。幅の短いほうを手に持ち、左は切り口を上に、右は切り口を左に向けて打ち鳴らします。

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