雅楽 GAGAKU

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コラム 楽器ごとに異なる唱歌

雅楽で用いられる楽器には、特徴や役割に違いがあります。それに応じて、雅楽を習得するための唱歌(しょうが)の実践法も異なります。

楽器による唱歌の違い

[出演]伶楽舎

唱歌(しょうが)には、楽器の役割に応じた異なる旋律の歌い方があり、絃楽器には唱歌はありません。

管楽器の唱歌では、篳篥(ひちりき)・笙(しょう)・龍笛(りゅうてき)のそれぞれに異なる特徴があります。主旋律を担当している篳篥は、音域が約1オクターブと狭いことから、演奏の旋律をそのまま歌います。笙は、合竹(あいたけ)と呼ばれる和音の奏法を1人で表現することはできないため、篳篥の旋律を模した旋律を合竹の名前で歌います。約2オクターブの広い音域をもつ龍笛は声を出すのが難しく、篳篥の旋律を彩るような動きのため、篳篥を意識しながら龍笛と篳篥の旋律を織り交ぜて歌います。

打楽器の唱歌では、太鼓の打ち方の名称「図(ずん:左手による奏法)」と「百(どう:右手による奏法)」を擬音として用いて、旋律を歌います。三ノ鼓では、一度打つ「帝(てん)」と連続で打つ「帝帝」という奏法を、それぞれ「テン」「テンテーン」と歌います。

また、旋律がほとんど感じられず、主にリズム楽器としての役割を担っている絃楽器には、固有の唱歌はありません。

『越天楽(えてんらく)』 の篳篥(ひちりき)の唱歌

篳篥の唱歌の歌い方について、『越天楽(えてんらく)』の楽譜を例に取り上げましょう。

楽譜には、唱歌が大きな太字のカタカナで書かれています。その右側に書かれている横の線や斜めの線は息継ぎ(ブレス記号)を表しています。斜めの線は1拍目または3拍目で、横の線は2拍目または4拍目で切るというタイミングを示しています。これらの記号は本来楽譜にはなく、先生の唱歌を聞いて覚え書きとして自分で書き込むものです。

斜めの線のあとに小さい文字が書かれていなければ、切った最後の母音で歌います。例えば、唱歌の「チラロ/ル……」の「ロ」のあとは「ヲ」を歌うのです。

唱歌の左側の「六四エ五……」は指使いを表しています。ハ行の音の左に「ノ」と書かれている場合、「ファ、フィ、フゥ、フェ、フォ」のいずれかの発音になります。これは、同じ音を指でたたいて切る奏法を、言葉で表しているのです。

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